院内薬局について
院内薬局について
通常外来の予約順守率は95%以上(仕事の都合で変更ある方も通院可能です)であり、病気の重症度や服薬コンプライアンスなど通院期間は4週~8週(一部、甲状腺疾患などは12週)であり、来院する前に予想しうる(次回来院するまでの)薬を調剤し(※診察時に変更の場合もあります)、待ち時間の大幅な緩和、しいては、待合室の3密対策にも貢献しています。
また、事前に調剤することで、薬の在庫切れを事前に対処し、患者様の2度手間のない様にも配慮しています。
前日までに通院される方の調剤を終えているため、臨時の受診や感染症外来の新たな調剤にも速やかに着手でき、双方で大幅な待ち時間の緩和となっています。
院外薬局であれば、さらに費やす時間を、院内で既に概ね完成していることで、こちらも大幅な時間短縮となっています。
生活習慣病などの通院で長期処方(10週以上)希望される方には、昨今の異常気象が定常化する中、従来と大きく違う季節に伴う血圧推移が読みにくく、次回来院可能日の予想がつきにくいこと、受診後の予約日変更の連絡が多くなる傾向にあるため、機関病院への通院をお願いしています。
※当院では、厚労省から全医療機関に指導されている様に、例外を除いて薬再診は行っていません。
検査内容や検査頻度も含め、生活習慣病や画像検査異常などの定期検査は、特定健診・職場検診・人間ドックの結果も活用し、再診時に採血・画像検査などをできる様に可能な限り調整し、年間通して自己負担が一番少なくなる様に配慮しています。また、院外薬局では別途加算される服薬歴管理加算や処方箋料などを、院内薬局であれば省くことができ3割負担の方でも1回740円の自己負担減となります。
院内処方料合計:830円(窓口負担:3割250円+調剤料、1割80円+調剤料)
院外処方料合計:3310円(窓口負担:3割990円+調剤料、1割330円+調剤料)
昨今の後発品問題†を想定していたため、開院当初から先発品のみを扱っていました。その後のオーソライズドジェネリック(先発品の成分や製造工場が同じ後発品)の(以後AG)発売に合わせて、院内薬局だからこそできる、発売しうる全てのAGを採用・変更し、時代が追いつき、当院で扱う450種類以上の採用薬のうち、AG率は約65%にまで達し、従来の後発品による供給不足もなく、概ね供給安定でき、長期・生涯内服する上でも安全な薬を提供しています。(従来の後発品を希望される方は院外処方をお願いしています。)一部の糖尿病薬や吸入薬(先発品しか発売されていない薬など)を除くと、多くの薬がAG処方可能となっています。
†2020年 小林化工(福井県)の白癬菌治療薬に睡眠薬が混入。その他も後発品メーカーの品質不正が相次ぎ、令和6年3月までに20社が業務停止などの行政処分を受けている。
診察を受けた医療機関で処方箋をもらい、調剤薬局で薬を受け取ることを院外処方といい、これに対し、診療を受けた医療機関でお薬を受け取ることを院内処方といいます。当院では、貴重な時間を医療機関に割かれる方にとって、利便性の高い「院内処方」を採用しています。
ご存じない方も多いかもしれませんが、同じ薬を処方してもらっても、院内処方と院外処方では下の例のように窓口負担額に大きな差があり、院内処方であれば3割負担の方でも1回730円の自己負担減(※当院:740円減)となります。院外処方になると、この表以外にも様々な加算で追加料金が発生したり、令和6年度の薬価改定ではさらに院外処方の新加算が見込まれ、負担増になる場合があります。
具体的には、お薬手帳に薬剤情報を貼ることで加算できる手記記載加算を当院では算定していません。これは、必要な方は薬剤情報の一部切り取り、本人やご家族がお薬手帳に貼ることで省略できるからです。また、院外薬局であれば、薬剤師が服薬管理をすることで調剤服用歴管理指導料を加算されますが、当院では主治医が直接丁寧に服薬指導しているため、こちらも改めて算定する必要がありません。
※令和6年3月31日現在
院内処方
医療機関 院内処方料合計 860円
処方料 420円
調剤料(内服)90円
調剤料(外用)90円
調剤技術基本料 160円
薬剤情報提供料 100円
手記記載加算 30円(※当院では算定していません)
窓口負担額 3割負担 260円+薬剤料
1割負担 90円+薬剤料
院外処方
医療機関 院外処方料合計 3310円
処方箋料 680円
調剤料(内服)1540円
調剤料(外用)100円
調剤基本料 420円
調剤服用歴管理指導料 570円
窓口負担額 3割負担 990円+薬剤料
1割負担 330円+薬剤料
当院では、レジ袋の有料化はしていません。
理由は様々ですが、会計時にまつわる有料化の承諾の説明が御高齢の方の混乱を招き安く、次回外来の日程や検査内容・薬の説明が優先されることがその主因です。また、レジ袋の行き来が感染対策上も不衛生に繋がることもあるため、会計時の調剤の手渡しは一方向性にしています。環境問題をお考えの方やレジ袋不要の方は会計時にお申し出ください。
災害時は自家発電を有しており、病院自体は継続診療可能ですが、事前に3日分の処方薬を作成済みのため、災害時には慌てずに配布することも可能です。また、台風や雪など異常気象で通院困難が予想可能な場合は当院から事前に電話連絡を差し上げる事もあり、予約変更や来院不可能な場合は郵送なども対応しています。